プリンちゃん、三ヶ月の頃の写真v
そのころの日記もアップ
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おつまみシリーズに「豆の魂」ってのがある。三角の小袋のなかに、レーズンだのピーナツだのが入っている奴だ。
実家から焼酎と一緒にその「豆の魂」が送られてきた。
毎日、ひと袋ずつ食べましょう。
つつましい金角はそう考えて、籠に「豆の魂」を入れておいた。
ある朝、「豆の魂」が玄関におちていた。
「?」
拾い上げてみるが、破れてもいないし、噛み痕もない。「豆の魂」が一人で玄関にいくわけはなし。猫の仕業にちがいないとはおもうのだが、それにしては袋が無事すぎる。猫があそんだのなら、確実に破れるか、穴があくかするはずなのに…
釈然としないまま、よく見回すと、玄関だけではなく部屋の隅にも冷蔵庫の前にも、押し入れに中にまで「豆の魂」が散らばっている。
「…………」
なんか、以前も似たようなことが…
あったよ、洗面所のスポンジ事件だよ。
金角は再び隠れて様子をみることにした。
「豆の魂」をかごに戻して、パソコン机の影に身を潜める。待つこと数分、外からプリンちゃんが帰ってきた。
外から帰ってきたプリンちゃん、用意してあった御飯を食べて、くつろいだ様子で体を掃除している。それからおもむろに電子レンジにとびのった。
そう、そこには「豆の魂」をいれた籠があるのだ。
くわえたよ、プリンちゃん、「豆の魂」を…
「豆の魂」をくわえたプリンちゃんは、電子レンジから飛び下りると台所にいってぽとりと落とした。それからまた電子レンジの上へ。再び「豆の魂」をくわえると、今度はコタツの横におとす。それからまた、電子レンジの上へ。
7個程、「豆の魂」を部屋にばらまくと、最後に「チョコパイ」をひと袋くわえて、プリンちゃんは意気揚々コタツの上に飛び乗った。
「豆の魂」とは別に、「チョコパイ」は食ってみる気になったらしく、ガジガジはじめたので大慌てで取り上げたけど…
………ねぇ、プリンちゃん、で、なんで「豆の魂」ばらまくのかな…
っつーか、何やってるつもりなわけ、いったい…
タマをとるでなし、食うわけでなし…
いや、やはり遊びではあるんだろう。
スポンジのときといい、「豆の魂」といい、ちょっと先の読めない乙女、プリンちゃん。
普通にすこやかに育って欲しいと切に願う今日この頃だった…