雪の日のプリンちゃん
ええ、親ばかです、立派な親ばか、わかってますって。
下にプリンちゃんが三ヶ月の頃の日記をアップ


スポンジをくわえる猫(プリンちゃん、三ヶ月)

金角は洗面所の蛇口の横に、洗面台を洗う為のスポンジを置いている。青くてネットで包んである奴だ。そう、どこにでもある、三つで百円ってな奴。


今朝もそうだった。昨日の朝もそうだった。おとといの朝も…



朝起きて、お湯わかそうとリビングに入る。(金角んちは台所と居間一体型のボロなのだ)

べしょ

「……?」

足の下には青いスポンジ。

なんで洗面所のスポンジが落ちてるかね、ここに。

スポンジを洗面所にもどしておく。


しばらくしてトイレ方面から響く悲鳴。

「なんでスポンジがこんなとこに落ちてんだっ」

あ〜、踏みやがったか、注意力が足りねぇンだよ。

自分が踏んだことはこの際棚に上げておく。

しかし、こう毎日毎日、なんでスポンジが移動するのか、
なんか誰か、スポンジに怨念でもこめたかね。
悲しい愛の逸話でもついてんのかね、3個百円スポンジさんよ。

いや、だいたい、犯人の見当はつく。っつーか、こーゆーことするのは決まっとる。決まっとるけど、現場おさえんことにはな…



そこで、コタツの影にかくれてみはることにした。

朝飯も食って、そろそろベランダで暴れたい子猫達、
ところが、というか、やはり、 白い毛のプリン、3ヶ月、ベランダと反対方向の洗面所へとことこと向かった。

わしはじ〜っとコタツの影にかくれている。プリンはそれに気付いていない。

しばらくすると、洗面所からプリンが帰ってきた。口にくわえているのは、3個百円青いスポンジ。

プリンは通り道にくると、スポンジをポトンと落とし、二、三回、ちょいちょい突つくと、そのままベランダへ行ってしまった。


………遊ぶわけ…じゃないのね、プリンちゃん…


遊ぶつもりじゃないのに、何故スポンジ持ってくるんだ、プリン。

しかも毎日…

一仕事したつもりになっているんだろうか。そういえば、心なしか得意げな顔をしていたようなしてないような…

わ…わからん………
君の気持ちがわからないよ、プリンっ。

乙女心って難しい。

結局、お母さんはコタツの影からでることができなかった。子育てって難しい…