さらさらと…おまけ




「ただいまのHだ」

とベッドへ移動しひとしきり愛しあうと、もう日も暮れようかという時間になっていた。暖炉の薪も足さなければならない。

「休んでろ。メシの支度、するから。」

簡単だけどな、と片目をつぶり、レオリオはベッドを降りた。服を身につけ、暖炉の火をおこすレオリオの背中をクラピカはぼんやり眺めていた。

クラピカはこうやって、レオリオの背中を見るのが好きだ。背中を向けられても寂しくない。その背は大きくたくましく、そしていつも、クラピカへの愛情に満ちている。レオリオの背中を見る度に、クラピカは幸福になるのだ。

レオリオは缶詰めのスープを温めている。クラピカは着替え用のシャツをはおり、手伝おうとベッドを降りた。

確かレオリオが鞄に色々詰め込んでいたっけ。

クラピカ一人の時には、火など使わない簡単な携帯食料しか持って来ないのだが、このレオリオという男、アウトドアの神髄をみせてやる、とかなんとか訳のわからないことをいいながら、コンパクトにまとめた鍋だのレトルト食品だのを鞄に入れていた。

まぁ、ハンタ−試験の時、鞄にフォ−ク入れてるようなヤツだからな。

思い出し笑いを漏らしながらクラピカはレオリオの鞄を開けた。

「………」

確かにレトルトの食料やラップに包んだパンがあった。

しかし、その隣にきちんと収納されているモノは…



一つ一つ、確認するようにクラピカはその物体を取り出した。




真っ黒で形は馴染みぶかいが知っているものよりはるかに大きいゴムらしきものでできた物体とか、
その物体にくっついている線とその先のリモコンのようなものとか、
イボイボがついた丸いものとか、
どろりとした液体のはいった瓶とか、
媚薬いり、と蓋に明記してある軟こうとか、
さるぐつわにロープとか、
フリルのついたヒモパンとか、




明らかに食料品ではないモノを前に、クラピカは気が遠くなりそうだった。そこへひょいとレオリオが顔を出す。

「あ、クラピカ、それじゃねぇって。くいもんはその横に入ってただろ。」
「レ…レオリオ…これは…」

クラピカの額に青筋が立っているのにまったく気付かないレオリオはへらっと笑った。

「そりゃ食後のお楽しみだろ〜。もうヤる気満々かぁ?お前も結構好きだなぁ。」

おれも好きだけどな、とレオリオは付け加え、へらりへらりとやに下がる。

「食料もたっぷりあるから、ゆっくりヤれるだろ、いや〜、用意すんのも大変だったぜ、とくにその媚薬軟こうとフリルのパンツ、特注だからな、なんたってなぁ、二人きりだし、近所迷惑なんてねぇからな。」

顔が次第に赤みを帯び拳をわなわなと震わせるクラピカに、レオリオはビシッと親指を立ててみせた。

「だから安心して大声だせるぜ、クラピカ。」





とっぷりと日が暮れた頃、野山を震わすような大声が響き、ついで山小屋が壊れるほどの震動が起こった。

それから山は再び静けさに包まれる。止む気配のない雨が変わらず降り注いでいた。



さらさらと…



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だっだからっ、阿呆OKの人しか読むなって…
あ、いや、ほれ、生活の基本は食欲と性欲って…うきゃ〜っ(袋だたき)