カカたんの熱い夜
 
 
 

 

「じゃ、お先に。」
「おう、お疲れ。」

受付業務を終わらせ帰途につく。もう八時だ。これから料理をするのは面倒くさいから弁当でも買って帰ろう。里もようやく落ち着いて、不定期の残業も少なくなったが、アカデミーと受付兼務のオレは帰りが遅くなる日が多い。

……いいけどな、寂しい独りモンだし。

帰り道にあるほっかほか堂でチキン南蛮弁当を買う。九月になるとさすがに夜は涼しい。見上げると教員用の安アパートの上にぽかりと丸い月が浮かんでいる。アパートには電気の点いている部屋と真っ暗な部屋、独り者のオレの部屋は当然真っ暗だ。でもオレの足取りは軽かった。だって、仕事が終わって帰宅して、やっと憩いの時間が始まるのだから。

「ただーいま。」

鍵をあけ真っ暗な部屋に電気を点す。

「ただいま、カカシさん。」

ちゅっと頬にキス。それから台所で手を洗い、冷蔵庫からビールをとりだす。卓袱台に弁当と缶ビールを置いてまたキス。

「カカシさん、オレがいなくて寂しかったですかぁ。」

ぱふぱふと銀色の柔らかな髪を撫で、オレはカカシさんを膝に乗せる。

「さ、一緒に『それいけ、カカたん』観ましょうか。」

がさがさと弁当の包みをあけ、ビールのプルトップをあけカカシさんと一緒に………




だーーーっ、んなわけねーだろっ、

本物のカカシさんがオレんちにいるわきゃねぇって。ぬいぐるみだよぬいぐるみ。三十センチくらいのカカたんのぬいぐるみに『カカシさん』って名前つけてんの。
悪いか、成人男子がカカたんグッズ愛でて悪いか。

あ〜そうさ、オレが点けた電灯のヒモの先にぶら下がっているのはカカたんミニだし、洗った手を拭いたのもカカたんタオル、普段使いの皿にコップに茶碗、座布団カバーもカカたんだ。それ以外にも発売されたカカたんフィギュア、ぬいぐるみ、すべて揃えた。要するにオレの部屋はカカたんで埋め尽くされている。羨ましいかぁ、おらぁっ。

弁当が終わって風呂も入って、今度はもう一つのお楽しみだ。
カカたんクッションにもたれ膝に「カカシさん」をのせ、卓袱台の上にちょこん、とのせてる「カカたん指人形」を指にはめる。丁度オレの人差し指にはまるサイズの塩ビ人形、彼の名前ももちろん「カカシさん」だ。

「カカシさん、今日は一日、どーでしたかぁ。」

ちょいちょい、と「カカたん指人形」を動かしてオレは話しかける。

「ん、ま〜ね、早く里に帰りたいよ。イルカは調子、どう?」
「あなたがいなくてすごく寂しいです。」
「ん、オレもイルカの顔が見たい。」
「やっやだなぁ、カカシさん、そんな、オレだって。」


………いいんだ、放っといてくれ。


ちょっとオレ、末期だなって自分でも思ってるんだよ。でもしょうがないだろ。どんなに好きでもオレなんかの手の届かない高嶺の花なんだからさ、せめて集めたカカたんグッズで遊んだっていーだろーが。一人指人形芝居やったって、別に誰に迷惑かかるわけじゃねーし……

不気味だって思うけどさ、自分でも。
でもな、でもな、どーしよーもねぇんだよ。
そう、よりによって里の看板忍者、上忍はたけカカシに絶賛片思い中なオレだったりする。







あの人を好きだって思ったのはいつなのか、はっきり覚えていない。なんつーか、いつの間にか惚れてたっつーか。
あの人なぁ、ポーカーフェイスでクールで、そりゃ〜どっからみても凄腕の忍者です〜って感じだろ?みんな、憧れてるけど声はかけにくいっていうかな、まぁ、そりゃオレだってそうなんだけど。

でもな、オレぁ知ってる。あの人、すっげ優しい目すんの。
例えばさ、上忍師してたとき、あの人、子供達を見る目がすごく優しかった。普段は素っ気ない感じでイチャパラ読んでる、だからみんな気がつかないんだ。あの人は子供達にすごく注意を払っていて、目立たないけど優しい目で見守っていた。
あ〜、なんでそこまで知ってるかって、そりゃあ、最初はナルトが心配で心配で、サスケだってあの通りだったし、サクラはサクラで自信と不安の間を行ったり来たりしてた子だったから、とにかく他の班より気になってたんだな。
でもそのうち、子供達よりあの人の方に目がいくようになっちまって、そしたらなんかもう、どっぷりハマったっていうか。
あの人な、忍犬使いだろ?そのせいかどうか知らねぇけど、道歩いてて子犬とかいると目で追ってんの。可愛いなぁ、みたいな顔してじーっと。
基本、動物好きなんだろうな。猫とか塀の上歩いていても嬉しそうな顔するし。

いいよなぁ、あの人、好きだなぁ…

でも、人間には素っ気ない。受付に入った時、偶然あの人が報告書なんて持ってきたら、もう皆、大興奮っていうか、里のヒーローに目は釘付け状態だ。オレなんて心臓バクバクのまま、鏡の前で練習した最高の笑顔…練習してんだよ、恋する男はけなげなんだ、ほっといてくれ、とにかく最高の笑顔で『お疲れさま』って言うんだけど、ほんっとに素っ気ない。これでもかってくらい表情かわんないんだな。
そんなあの人もクールでカッコいいって思っちまうオレも相当なモンだが、やっぱたまには笑った顔とか見たいじゃん。ナルトやサクラに向ける笑顔とまではいかなくてもさ。でもいいんだ。あの人が無事で、たまにでいいから姿、見る事ができたらそれでオレは、それだけで……

満足してねぇからこうやってカカたんぬいぐるみに「カカシさん」なんて名前つけて呼んでんだよ、くっそぉぉぉっ。


あぁ、人間ってホントに欲深い。あの人が好きで好きで、でも叶うはずの想いじゃないってわかってて、でも諦めきれない。
片思いして数年、どうしようもなく煮詰まっていた時に『カカたん』が発売された。オレはそれに飛びついた。あの人をモデルにしてつくられた木の葉のゆるキャラ『カカたん』、オレは行き場のない思いを全て『カカたん』に注いだ。







『カカたん』を手に入れてからオレの生活は一変した。まずマメに掃除をする。ぬいぐるみやフィギュアとはいえ、『カカシさん』の暮らす家を散らかしたままでいるなんて言語道断だ。それから外食をしなくなった。自炊するか、遅くなったときは弁当にする。膝の上に『カカシさん』を抱いてテレビを観ながら夕食をとるのが楽しい。カカシさん本人が半年の長期任務に出てしまって姿をみられないから、オレは余計にカカたんにはまっていった。

そして今日、天と地がひっくりかえるような奇跡が起きている。奇跡だろうコレ。でなきゃ明日世界は滅ぶに違いない。あの、好きで好きでたまらなくて、でも高嶺の花でどうしようもなかったカカシさんがオレのこと、好きだって。
キスまでしちまった、きゃ〜。


いやな、昨日、カカシさんが長期任務終えて里に帰ってきたんだよ。カカシさんラブなオレはもちろん、その情報は逃さない。カカシさんが報告にくるだろう時刻を見当つけて受付シフトしっかり組んだんだな。
読みはばっしり当たり、受付に入っている時にカカシさんは帰ってきた。半年ぶりの生カカシさんだ。もうオレ、舞い上がっちまって、んでもって翌日はカカシさんの誕生日だからちょっと話しかけてみようかなって思って、勇気振り絞って呼びかけて…………

撃沈した。

どぎまぎしすぎて口ごもってたら眉ひそめられちまった。勇気も意気込みも一挙にしぼむってもんだ。そんでさっさとカカシさんは帰っちゃっうし、オレはすっかりヘコんでとぼとぼ職員室に戻った。そこへ中忍になったばかりの元生徒が初任務から帰って来るから迎えに行こうなんて誘われて、そうだよ、ここからがおかしかったんだよ、何で気付かなかったかなオレ。今までだって何人も中忍になった生徒がいるのに、その時だけ初任務帰還だから迎えにって行くか?
だけどオレ、カカシさんのことでヘコんで一杯一杯で、呑気に阿吽の門に迎えにいっちまったんだ。それから先は説明するまでもねぇな。霧の暗部にとっつかまって、翌日の昼には門の前に縛られてひきだされた。それが芝居だって知らなかったオレはマジで死ぬ覚悟決めたよ。だってなぁ、霧の奴らはこともあろうにオレの大事なカカシさんを出せなんて要求したんだ。

バッカじゃなかろか。

オレはそう思ったね。霧の低能って。

だいたい、一介のアカデミー教師と引き換えにできるようなお人じゃねーだろうが。カカシさんだぞ?写輪眼のカカシ、里一番の業師、コピー忍者、そらもう、カカシさんの二つ名っつーか、あの人を讃える名前をあげたらキリがないようなお人だぞ。
オレのあだ名なんて生徒につけられた『瞬間湯沸かし器」とか「鼻血ブー先生」、マシなところで「受付のもっさり癒し系」なんだからな。いくら木の葉の里が仲間を大事にするといっても、こりゃダメじゃん。しかもオレって三代目の私設秘書みたいな仕事してたし、五代目の雑用もやってるし、受付で任務配分しちゃってるし、将来有望若手忍者達の元担任だし、
うわ〜、拷問決定、
っつーか、里もそんな情報流出は避けたいだろうからこりゃあ死ぬ。あ〜、出来たら一発で楽に殺ってほしいよなぁ、なんて諦めていた。
こんなことなら昨日勇気出してカカシさんに話しかけるんだった。あの人がちょっとでもオレに笑いかけてくれたら、ほんっと、死んでも悔いなし、なんだけどなぁ。

そんなこんなでヘコんでたら、門が開いて、カカシさんが出てきたじゃねーか。そっから先はもう、言うまでもねぇっつーか、幻聴?オレ、幻聴と幻覚聞いた?もしかして死んで行くオレを哀れに思った綱手様が最後の情けで幻術かけてくれた?

オレのこと、愛してるって。きゃ〜〜〜〜〜っ

えぇい、乙女とでもなんとでも罵るがいい。愛してるって言ってくれたカカシさんは幻覚でも何でもなく本物で、オレが死んだら自分も死ぬんだと言ってくれた。
うみのイルカ、我が人生に一片の悔いもなし、
愛しい男の危機だというのに、一緒に死ねる甘美さにオレは酔った。カカシさんは永遠にオレのものなんだ。

結局オレ達二人は綱手様と上層部にハメられていただけで、「カカたんイルたん撮影会」は無事に終了した。執務室でカカシさんがアレコレ文句を言っていたけど、二人揃って休暇をもらえて、カカシさんに誕生日おめでとうも言えて、オレはすっかり夢見心地だ。
だからうっかり言っちまった。居酒屋で誕生日のお祝いをやった後、外に出たらまぁるいお月様がかかっていて、このままカカシさんと離れるのがすごく寂しくなって言っちまった。

「あの、オレの部屋でもうちょっと飲みませんか。」

そしたらカカシさん、藍色の瞳を大きく見開いてオレを見つめて、それから少し掠れた声で囁いた。

「いいの?」

ぐはっ、直撃。

オレだっていい年した大人で、しかもハンパない期間、片思いだったから、それだけでぽぅ〜っとなっちまった。

もう、全然オッケーですよ、こんなごっつい体ですけど思う存分喰らい尽くしていただけるなら本望ですっ。

オレはふらふら〜っとカカシさんにもたれかかって、カカシさんはオレの肩抱いてくれたりなんかして、ふわふわした気分でアパートに向かった。カカシさんの体温を感じながら、あれこれ頭の中でこれからの段取りを考える。
部屋は片付いているからオケ、風呂掃除も済んでいる。シーツは昨日洗った。替えのシーツもオケ、アスマさんから貰った酒があるからそれを出して、たしかつまみはタッパーにきんぴらごぼうとひじきがあって、あ、貰い物のチーズ詰め合わせが冷蔵庫にあったな。あれをカカたんプレートに盛りつけて、グラスはカカたんペアグラスがあったから…

ってカカたん?

だぁぁぁぁっ、忘れてたーーーーーーっ。

血の気が一気に引いて行く。

オレの部屋、カカたんグッズで溢れていたんだったーーーーっ。

ヤバイ、引かれる、アレ見られたら間違いなく引かれる。
集めている本人だってかなりイっちまってるって自覚あるんだから、それをカカシさんに見られたらせっかく手に入れたこの幸せがパァだ。
オレのバカ、カカシさんの部屋に行きたいって言えばよかった。いや、無理。初っぱなからそんな図々しい事言える性格ならここまで長く片思いなんかしていない。だからといって今更ホテル行きましょうなんて、もっと無理、ゼッテー言えない。そうこうするうち、もうオレの部屋のドアが目の前だ。ぐぁぁ、どーするオレッ。

「カッカカシさんっ。」
「ん?」

少し首を傾げてオレを見る。

く〜〜、どんな角度でもかっけ〜なぁアンタは。

じゃなくてっ。

「あっあのっ、今更なんですけどオレ、部屋散らかしていてっ、ちょっとここで待っていてくださいますかっ。」

とにかく数あるカカたんグッズをなんとかせねばっ。

必死なオレをどう思ったのか、カカシさんはくす、と笑った。

「独り者の男の部屋が片付いているなんて幻想、持っちゃいませんよ。大丈夫、オレも似たようなもんです。」

いやいやいやいや、そーゆーことじゃないんですよカカシさんっ。
「でっでもっ、やっぱりオレ、恥ずかしいんで少しだけっ。」

これだけは譲れねぇ。変態の烙印押されてフラれたらもうオレ、生きていけん。

「ちょっとだけ片付けさせて下さい。あのっ、オレだって好きな人に少しは見栄、はっちまうんですっ。」

そしたらカカシさん、すっげ優しい顔で微笑んだ。

「あなたは本当に可愛いなぁ。」

ありがとうございますっ、でも今はそれどころじゃねぇの。
カカシさんの言葉を了承とうけとって、オレは部屋に飛び込んだ。もちろん、カカシさんはドアの前で待っていてくれる。オレはそこら中に飾ってあるカカたんぬいぐるみやフィギュアをかき集めて押し入れに詰め込んだ。それからカカたんベッドカバーとカカたんクッションをまるめて突っ込んで、カカたんタオルとカカたんバスタオルは洗濯機に隠蔽、カカたん花瓶とカカたん鉢カバーはベランダに出して一応確認する。とりあえずカカたんグッズは視界に入らない。コップ類を出す時、カカたんを奥に引っ込めれば大丈夫だろう。

「おっお待たせしました。」
「いえいえ。」

カカシさんが目を細める。はぁ、イイ男だなぁ。どぎまぎしながらオレは『普通のコップ』を二つ出し、「普通の皿』につまみを盛った。

「あの、どうぞ。」

アスマさんから貰った酒の封を切りコップに注ぐとカカシさんは口布を下ろす。口布しててもイイ男だけど、この人の素顔はほんっとうに綺麗だ。こんな人がオレんちにいるなんて、卓袱台の前に座ってるなんて、まだ信じられない。

「ん?どうしたの?」

思わずボケッと見とれていたらカカシさんが首を傾げた。

「いいいいえっ、なっなっ何でもっ。」

あわあわとオレは手を振る。カカシさんがふふ、と笑った。うわ〜、仏頂面しかみたことなかったからすげ〜新鮮。

「イルカ先生、緊張してる?」

スッと顔を寄せられた。うわうわ、近いって。

「はははいっ、あっ、いえっ、そのっ…」

顔が熱い。しどろもどろになっていたら、カカシさんは困ったように笑ってオレの手を握ってきた。

「オレもね、緊張してるよ。ずっとずっと片思いで、受付でも緊張しすぎて顔こわばっちゃうくらいあなたが好きだったから、こうやっているのが夢みたい。」

え、そうだったんですか?あの仏頂面は緊張してただけ?オレはまたてっきりウザがられているものだとばっかり。
驚きのあまり目を白黒させていたら、すっと手を引かれた。熱っぽい目がオレを見つめる。もう、心臓ばくばくだ。

「想いが通じ合ったばかりで、本当はもっと時間をかけるべきなんだろうけど…」

低く甘い声がオレを誘う。

「ずっとあなただけを見つめてきた…ねぇ…」

少し掠れたその声に頭の芯がしびれてくる。

「ダメですか…?」


そんっなもん、全然オッケー、ウェルカムですよーーーっ、っつか、オレもそのつもりでしたしっ。

な〜んて声には出さない。せっかく手に入れたこの綺麗な人を逃してたまるか。こういう時は恥ずかしそうに小さく頷くのが一番だとくノ一の先生達がしゃべっていたのを思い出して、オレはその通りにやった。耳が熱いからオレの顔は真っ赤だろう。
でもそうなった時、抱くのかな、抱かれるのかな。オレはどっちでもいいっていうか、カカシさんさえオレのものになるんだったらかまわないけど、この人はどっちがいいんだろう。綺麗なのはこの人だけど、さっきからオレ、ずっとリードされてるし、でもオレみたいなゴツイ中忍、抱きたいとか思うのかな。どうやって確認すればいいのかわからなくて下を向いたままオタオタしていたら、耳元にカカシさんの吐息がかかった。

「可愛い、イルカ先生…」

はいオレ、抱かれるほう決定。
ちょっぴり安心している自分がいる。だって上手く出来るか自信ないし、この人の腕に包まれるとすっげいい気持ちなんだもん。オレを抱えて阿吽の門の上から霧の暗部をせせら笑った時のカカシさんはすっげ格好良かった。あんまり格好良かったから自分がモサい男だってこと忘れてしなだれかかっちまったもんな。あの時、カカシさんにしなだれかかったのが美女だったら絵になったんだろうけど……

あ、ちょっとヘコんだ。

「固くならないで、せんせ…」

うぉぉぉぉっ、なんつー声で囁いてくるんだぁぁ。

ヘコんだ気持ちなんか一挙にふっとんで、オレはカカシさんの手に引かれるまま、体を預けた。きゅう、と抱きしめられるのが気持ちいい。

「……カカシさん…」
うっとりとオレは大好きな人の名前を呼んだ。

「カカシさん…」

オレの頬をカカシさんの両手が包み込む。

ミシ

「可愛い…」
濃紺の瞳がオレを見つめ、唇が近づいてきた。

ミシシ

「オレのイルカ…」
あぁ、カカシさんの吐息、なんて甘い…

ミシミシミシ



って、ミシミシ?

なんだこの軋んだ音は。隣の寝室の、なんだか押し入れの辺りから…

ミシミシ、ガタガタガタ

「えっ。」

思わずカカシさんから体を離し隣室を見たその瞬間、バーン、と音をたてて押し入れの襖が開いた。


 
 
 

カカたん続編「カカたんの熱い夜」スタートです。これ、表において次のファイルから裏にしようかな、と思ったんだけど、時間がなくて挫折。ここまではオフ本と一緒です。次のファイルからね,色々と…
イルカ先生、見た目を裏切り、頭の中は案外軽くて図太いです。でもカカシの目にはそんな所も可愛くみえるのでしょう。恋は偉大だな、カカシぃ(by熱い人)