ウルトラマンネクサス・姫矢さん、カムバック〜、の巻




いや〜ん、姫矢さ〜〜んっ。



叫ばせてくれよ…くすん。



姫矢さん、つまり、ウルトラマンネクサスのことです。

ネクサス、死んじゃったんでしょうか。



今週から、憐君という、新しいウルトラマンが出てきました。
ウルトラマン・ザ・サード、十七才、なんだか、すごくわけありな子です。
このウルトラマンシリーズ、わけありなヤツしか、ウルトラマンになれないようです。

いい子です。わけありな影を引きずった子です。仮面ライダーシリーズのイケメンみたいにへたくそでもありません(上手ってわけでもないけどね)

でも、でも、でも…



姫矢さんが好みだったのぉぉぉぉ〜〜。



思い返せば、このウルトラマンネクサス、初っぱなから、ウルトラマン、苦悩しまくりでした。いつも苦しそうに、いや、実際、姫矢さんの体がぼろぼろで苦しかったんだけど、ホントに苦しそうに戦っていました。いまだかって、最初から苦しみまくるウルトラマンなんてあっただろうか。スペクトルマンだってここまで苦しまなかったよ(このネタ、わかってくれるあなたは同志)


その訳がやっと先々週、明かされたんだけどね。


結局、姫矢さんは、ウルトラマンになって戦うことは、自分に与えられた罰だと思ってたわけよ。

戦争の写真を撮って、その写真が評価されて有名になっちゃったけど、戦場で救えなかった少女や、その他の命にたいして、すご〜く姫矢さんは罪悪感いだいてたのね。だから、モンスターと戦うことで、少女を死なせてしまった罰を受けているのだと、そう思いこんでいた。

で、もう、ダークメフィスト、溝呂木君にボコられちゃって、異空間で殺されそうになってました。自分を案じてくれてる女性を人質にとられて、身動きとれなかったのね。(恋人未満、ってのがなんともねぇ、女性のほうは姫矢君、好きだったのに、姫矢君が色恋まで気がまわってなかったし)

異空間に出入りできるようになったナイトレーダーの隊員達が駆けつけたときにはもう遅くて、なんだか光を完全に吸い取るツタみたいなのに全身まかれちゃって、闇の儀式の生贄状態になってましたな。孤門君、それ見て真っ青、取り乱します。思わず「孤門、お前も姫矢に惚れてるくちかっ」と叫んじゃったけど、まぁ、それは置いといて。

意識が混濁した姫矢さんを救ったのが、他ならぬ「死なせてしまった少女の幻影」でした。少女はけして姫矢を恨んでないと言う。会えてよかったと。まぁ、少女のお化けがいるわけでなし、きっとこの幻影はウルトラマンを形作る「光の意志」ってやつなんでしょうがね。少女は光の意味を姫矢に話します。

姫矢君はやっと悟りました。ウルトラマンとして戦うことはけして罰なんかじゃないと。自分は「生」を写真に撮りたかったのだと。光の意志で「生」を守りたいのだと。

悟った姫矢君は強かった。いきなり復活をはたして、モンスターは倒すし、ダークメフィストもボコるし。

結局、相打ちみたいな形で二人のウルトラマンは大爆発するのね。で、姫矢君、誰の所でもない、孤門君のところに現れて「光は絆だ」と笑うのだ。にっこり微笑みながら光の中へ去っていく姫矢君…


ちょっとちょっと、姫矢君、
君のせいで人質になった女性のこと、忘れてません?
ってか、忘れてるよね、君。


結局、孤門かい…



そして今週、ウルトラマン・ザ・サード、十七才が出てきたわけです。



いや〜〜〜っ、姫矢さ〜〜〜ん、カムバーーーークっ。



いやいやいや、タイトルがウルトラマンネクサスなんだ。姫矢さんはきっとまた出てくる。オレはそう信じているぞーーっ。



ところで、なんでウルトラマンネクサスなのかっていう謎がやっとでました。はじめにウルトラマンの光をうけた人がいたらしい。それも出てくるんだろうな。

このシリーズ、やったら暗いのが特徴ですが、ナイトレーダーが属するTLT(地球解放機構)がものすごく官僚的で信用できない組織っていうのも特筆すべきことです。

これまで、科特隊にしろ、ガッツにしろ、シグにしろ、正義の味方な組織は絶対に隊員達やウルトラマンを裏切らなかったんですが、今回のTLTは土曜ワイド劇場ばりにドロドロした組織です。和倉隊長、最初うさんくさいなんて悪口いってごめんね。アンタはアンタなりにナイトレーダー隊員達を必死で守る中間管理職だったんだね。

それから、美少年、イラストレーターの謎とか、胡散臭すぎる松永管理官とか、これからどうころぶやら。

あくまで主人公は孤門君、この孤門君の目をとおして、ウルトラマンがかたられていくのでしょう、これからも。

リコちゃんは死んじゃったけど、姫矢さんまでいなくなったけど、がんばれ、孤門君。

とにかく、今のところ、姫矢君、カムバックな気分で一杯一杯なオレなのだった…え〜ん。