自宅のMac(iBookちゃん)がついにご臨終。

なぜか時を同じくして職場のeMacとWinノートも入院騒ぎ(eMacはどうも例のリコールのあれ臭いんだが、サポセンがらちがあかんのでショップで購入時に入っていた5年保証で修理を依頼、Winの方はワシが管理しとった訳じゃないんで、保険の類いがなく、最悪HDD初期化で青ざめてる)

思えばこのiBookちゃんにも随分いろんな事がありました。


購入後、すぐにバッテリーの不具合でメーカー無償交換。

使い始めて2年くらいたった頃、HDDがクラッシュ。ノートの宿命なんでこれはいたしかたない。
いつもお世話になってる秋葉原のクイックガレージに持ち込んでHDの交換。

さらにその直後、ロジックボードに問題ありとのアナウンスがありこれまたメーカーに送られて修理されて帰ってきました。
(まあこの時はロジックボードが新しいMacOSX(タイガーちゃん)しか使えないから新しいOS無償でつけますってんで、ただでOSXが手に入ったんであんまり腹もたたなかったけどさ。)

さらに昨年、モニターに信号を送るケーブル(本体とモニターを繋ぐ、蝶番の所に組み込んであります)が断線。どうも起動してる臭いんだが、画面は真っ暗で何も映らずでクイックガレージにGO!ってな感じで修理をしたんだが、今年、つか今月、またもやHDDから聞こえてはいけない「ガガガガ!!!!」ってな感じの恐ろしい音がして起動に20分かかるという凄い怖いマシンに変身しちゃったの。の。の。

もうどうしちゃったの?お前はあんなにいい子だったのにと、グレた息子に涙ながらに訴える老いた母を演じてみたんだけど、iBookちゃんには私の気持ちが伝わらなかったみたい。立ち直る様子は無し。

気持ちの上ではグレた「息子」だが、実際はこいつはおじいちゃんなんだよ。
よく、猫や犬の年齢を人の年齢に置き換えてみると…みたいのがあるでしょ。
コンピュータにもそれに似たのがあって、マシンの進化の度合いから人とPCを比べてみると、PCの1年ってのが人間の20年に等しいそうです。
してみると、5年目のiBookちゃんは人に例えれば100歳近いおじいちゃん。

よくがんばってくれたと思う。
100歳にしちゃ気の若いマシンだったよ。
よくこいつと二人(?)でいろんなサイトを開拓してさ。
本も作ってさ。
アホな絵とか描いてさ。
時々、仕事もしてさ(←大問題発言、本来仕事用のマシンだったんです、この子は)

でもさすがにもうこのマシンに新しいHDD乗っけて使うのはちと辛いのよ。
いかんせん処理速度がねぇ……。

つー訳で新しいマシン買いました。

本当はIntel搭載のMacBook買うつもりだったのよ。


ただ以前のPowerPC時代のソフトが普通には動かない(Macの中にMacのエミュレーター「ロゼッタ」をのせて、そいつで動かすんだって。なんか冗談みたいな話で友達と大笑いしましたが……)という事でイマイチ不安で、すでにIntel Mac使ってる友達に『どよ?」と聞いてみました所なんつーか「んー、メモリー2G乗せればなんとか使えますよ?」って………

2G?何ですかそれ?

もうなんだか時代の進化についていけません。

ワシが初めて買ったPCはMSXというマシンでした。
HDDなんてついてません。つか、その当時HDDなんてもんがついてるのはとんでもない雲の上のスパコンしかなかったんじゃなかろか?
バックアップはすべてフロッピー。
ソフトもフロッピーやカセット。
HDDがついてないから、ゲームをやるたんびにソフトをマシンに読み込ませないといけないのよ。
(職場のバイトちゃんは「僕のは富士通のFMタウンズでした。あの頃のゲームとかってテープでしたねぇ〜、シューティングやるのに15分くらい読み込んでましたよねぇ」とユルい笑顔で昔を懐かしんでましたが。)

その後、購入したMacはメモリーが通常で16MB、最大で64MB搭載できて、HDDは800MBの大容量マシン!といわれてました。

800MBだよ?

CD-R1枚分だよ?

それで大容量だよ?

それがあーた、メモリーがギガって何よ?ギガって!!!




なんでそんな凄い事になっちゃってんのよ?たかだか10年ちょっとの間に???

金角は、PCにトラブルが発生するたびにワシに泣きそうな声で緊急事態を告げてくるが、(そしてワシが泣いてる時は電話口でせんべいボリボリいわせながら「おー、たいへんじゃのー」と完全に他人事口調でスルーしやがるが!)ワシは別にパソコンに詳しい訳じゃないです。
あの当時、PC使ってた連中はみんな、ワシ位の事が出来ます。

だってそうでないと動かないもん。まともに。

少ないメモリーを節約するために、システムをいじって不要な機能拡張を外して、とにかくOS自体を軽くするためにみんないろんな事をやってました。
メモリーももう、そりゃ高かったしね。
(余談ですが、ワシが小遣いはたいて\15000位で購入した32MBのメモリーが、数年後、秋葉原のジャンク屋¥\500で売られているのを見た時は本当に泣けました)

それが2Gだよ……。

でもまあ、あれだ昔を懐かしんでもしょうがない。
とりあえず時代はワシらのようなロートルを置き去りにして先へ先へと進むわけだ。アップルもPowerPC捨ててintelに走ったじゃん!(PowerPCってのはG5(ジェネレーション5)までのシリーズが出たアップルのCPU。IBMとモトローラーとアップルで共同開発してました)。
んじゃ、ここは一発、Intel Macで時代の寵児になってやろーじゃん!
と、勢い込んで鼻の穴を膨らませて秋葉原に行ったんですが………

「グラフィックやるんでしたら……やっぱりまだオススメできませんねぇ…MacBookは……」
「えーと、2G積んで、G4位の体感速度出るって聞いたんですけど…」
「うーん、デスクトップだとそうなんですけど、ノートのロゼッタだとなんだか…」
「まだ…ダメっすか」
「実は僕も使ってるんですけど……本当に遅いですよ?」

と店員さんに思いっきり押しとどめられてあえなく挫折
いや、現場の人間の意見って大切よ?

それにまだ出たばっかのマシンだしね。
こなれてないしね。

という事でいきなり中古あさりです。

今更、G4なんて!とか言ってたくせに……

以前使ってたのがiBookだったんで、今回もiBookにしよーかなーと思って中古見てたんだが、ふと目に入ったのがPowerBook/G4の12インチ。

高いからさ、PowerBook。
そりゃ性能はめちゃくちゃいいんだろうけどさ。

どっかの(そして昔の)車のCMじゃないけど「いつかはPowerBook」とか思いながら諦めていたマシンが、中古だとなんだか手に入りやすい金額?え??こんなんでいいの?って感じで置いてあるわけです。

まあ、そこはそれ、安いなりの理由があって、ボディの一部に凹みあり/ACアダプターなし/その他の付属説明書(「ことえりヘルプ」とか)無しってなマシンなんだが、凹んでるのは目につかない所だし、ACアダプターはiBookちゃんのがそのまま使えるし、0Sはちゃんと付いてるんだし、なにより持ち運ぶ事の多いマシンなんで12インチ以上の物は論外のワシが唯一iBookで不満だった「12インチクラスのiBookにはSuperDriveが無い」という部分をあっさりクリアしてのSuperDrive搭載。DVD焼けるじゃん!

という訳でお店の人と相談して、買っちゃいましたPowerBook!
中古だけど、3年保証ってのに入ったのでHDDがやられちゃっても無料で修理してもらえます。
(それにiBookと違ってPowerBookには重力センサがついてて、万が一、落とした時でも瞬時にHDのヘッドが格納されてディスクにキズが付かない設計、おおう!)

使ってみての感想は、とにかく「早い!」そしてキーストロークが、ワシ好みの軽いタッチ。これはありがたかった。(最近のiBookはちょっと重くてイヤンな感じだったんだ。ワシ、握力ないからあんまりキータッチが重いと疲れるんです)

盲点だったのが重さ。iBookのプラスチックボディと違ってアルミのボディだから、結構重い。そこまで気が回らなかった。
という訳でワシも晴れて(?)大人の仲間入りです。

週末にソフトのインストールを……とか思ってたら仕事はいっちゃったんで、それもままならないんだがとりあえずなんかちょっとうれしいかも?
と、はしゃいでたら金角が「その新しいマシンでちゃっちゃやる事やれ!サイトの更新とか、いろいろあんだろ!」と鬼のような事を言います。

ここぞとばかりにワシをいじめる金角

とにかく来週の週末までにはソフトもインストールして使えるマシンになってるはずです。