五月一日のグランセイザー
二週ぶりにグランセイザーをみた。っつーか、連休中の録画と今日のぶんと。
いや、文句ばっかたれるくらいなら、いっそ見るな、と思うんだけどね、
これが特撮ファンの哀しい性っつーか、どんな駄作でも一応最期までチェックいれちまうのが特撮ファンなんだよ。
なんでかって?
そら駄作が多いからに決まってるでしょ。
悲しいかな、多いんです、駄作。
だから、その駄作の山のなかから珠玉を拾うが一種の快感なわけよ。(あっ、今変態って思っただろうぅ、変態だって。わかってら〜い、そんなこと)
で、今回も懲りずに見た。
五月一日グランセイザー、これはグランセイザー随一の美貌を誇るヨウコさんのお話だった。
風のトライブの一人、ジン君が大学時代のサークルの同窓会に行くんだって嬉しそうなヨウコさんに洋服をプレゼントする場面からはじまった。(ヨウコさんも風のトライブだったりする。)
ジン君、ヨウコさんに惚れてるから、シックなドレスで喜ぶヨウコさんにメロメロ。
一緒にいるテンマ(一応主人公・こいつは同じ炎のトライフのねーちゃんとデキかけている)が大学のこととか質問して状況説明に。
で、お前ら、そこ、どこだよ。どこで茶、飲んでんだ?
多分、博士の研究室の一室だよね、その家具一式からみたら。
でも後ろのウェディングドレスかなんか着せそうなマネキン二体は何…?
で、テンマ、お前、何そんなおフランスなティーカップで茶、飲んでンの。ヨウコさんの趣味なんだろうけど、でも、でも、 それにしてもちょおっと無気味な空間だぞ、そのセット。
ま、そりゃおいといて、ジンは嬉しそうなヨウコに聞く。
「でも、ホント嬉しそうんだな。」
「だって、もうこうやって友達に会うことなんか出来ないって思ってたから。」
「そうだよな〜、おれたち、グランセイザーだから、秘密守らなきゃいけないしな。」(テンマ、談)
「ヒーローは孤独だよな。」(ジン・談)
…おい、ちょお待てや、
ガンガン女の子、ナンパしまくっていっつも合コン企画してんの、お前やろ、ジン、
ピザ屋のバイト代、入ったの、この間だったよね、テンマ君…
お前らが言うか、「孤独」
ヒーローの孤独
そう、歴代のヒーローは孤独だった。たしかにそうだった。
本郷猛も、一文字隼人も、キカイダーもレインボーマンも(古っ)皆皆孤独だった。
仲間は確かにいたけれど、理解者もいたけれど、いつも傷付いて結局なにもかも背負って彼らは一人で闘わなければならなかった。
だからこそ、この間の特撮特集番組で、ゲスト出演していた仮面ライダーギルス君が御大、仮面ライダー1号と仮面ライダーV3にボコられたのだ。
「なんだと〜っ、仮面ライダーのくせに彼女持ちだと〜っ。」
「許せん、ヒーローは孤独に戦えっ。」
「ぎゃーーー、すいませーーーんっ。」
いや、御大、ギルス君は結局、彼女に去られたから、孤独だったんですよ。いじめんといてください…じゃなくってぇっ、
おい、グランセイザーの小憎ッ子どもっ、お前ら、どの面さげて「孤独だ」だとぉっ。
軽く言うんじゃねぇ、「孤独」が泣くぜっ。
………まぁ、細かいことだ、おいておこう。
そうやって和気あいあいお茶してるとこに、ラジオから突然臨時ニュースが。
ヨウコさんのサ−クル仲間だった男の操縦する小型セスナが原因不明の爆発事故をおこして、全員死亡したと伝えてくる。
衝撃でカップを落とすヨウコさん。
高いんじゃないのか?そのティーセット。
いや、それにしても都合のいいこと。
言っちゃ悪いが山梨のローカルな事故がラジオの臨時ニュースになるのか、うんうん、絶妙なスト−リ−展開ですな、
脚本部、ハラ、切れ。
血相かえたヨウコさんが山梨にとんでいこうとするのを、「車で送る」と譲らないジン君。
「その死んだ人って、ヨウコさんの元彼?」
嫉妬のあまり、不用意発言したジンにヨウコは怒る。そりゃそうだ。
ところが揉める二人の前に死んだはずの男、たくみが現れて気を失う。ベタな展開です。
結局ね、地球を爆発させる爆弾がベルーにしかけてあったのね。
見つけた博士達、あっさり解析しちゃったね。すごいね、博士。
で、異星人にも地球を滅ぼすのに反対な人権派がいるわけよ。
それと壊滅派が争っていて、セスナのたくみ君はそれにまきこまれたってわけ。
人権派異星人はたくみの体と融合してなんとか命をたもっていたのね。
異星人もまどろっこしいことしてるな。
ヤルんならいっそ破壊兵器でも打ち込みャいいでしょうに。
とにかく、そんな物騒なもの見つけて解析してるのに、なんでグランセイザーの護衛、つけないかな。
解析していたスペシャリストの博士、あっさり殺されちゃってさ、なんのために十二人もいるんだよ、グランセイザー。
しかも、たくみの体にいる異星人(注、人権派)ジンを人質にとって「爆弾をもってこないとコイツを殺す」とかぬかしてる。
アンタの目的は爆弾の処理なんだろ?
じゃあ、そんな頭の悪いことしてないで、利害が一致してるんだからグランセイザーと協力すりゃいいのに。敵にまわしてどーすんの。
第一、自分の命かけて地球を守るアンタの動機がわからんよ。なんか、地球に思い入れでもあったわけ?
しかも、今度はヨウコさんが国防軍敵にまわして暴走するし。
トップとつうじてるんだったら、ちゃんと話とおせよ、ジンが人質になりました、って。その上でジンを見捨てるっていわれたら暴走してもいいけどさ。
特殊部隊がヨウコさんをおう。しかたなくテンマがヨウコを逃がすんだけど…
先生、質問です。
国防軍の特殊部隊って、パトカーのサイレン鳴らしながら追っかけるんですか?
車はでなかったけど、パトカーのサイレンが止まって特殊部隊の格好した軍人さんが銃かまえてぞろぞろとびだしてきた。
アンタ達、パトカー乗ってきたの?
いやもう、突っ込み所多すぎて、何をどう言っていいのやら、途方にくれるグランセイザー。
ヨウコさんとボランティアサークル仲間の葛藤の話なんて、辻褄あわなすぎて突っ込む隙もないよ。
アフリカへのボランティア活動にいく船に乗らなかったから(丁度ヨウコさんはそのころグランセイザーとして覚醒したらしい)裏切り者って、どんな過激なボランティアサークルだ、それは。
ホントにボランティアか?
テロリストの隠れサールクじゃなかろうな。
奇跡的に意識を取り戻したたくみはヨウコに言う。
「皆裏切ったなんて思ってないよ。君に会いたがっている。僕も君に勇気をもらったんだ。感謝しているって、それをいいたくて」
言いたくて、死んだたくみの意識が戻ったのか。ふ〜ん。
でも、ヨウコさん、裏切り者ってこだわるわりには久しぶりにボランティア仲間に会えるって浮き浮きしてたじゃん。ジンにドレスまで貢がせてさ。
いや、そもそも、ボランティアに行かなかったから「裏切り者」って、何…
やっぱそこへなおれ、脚本部、
そッ首叩き落としてくれるわ。
たくみ君と融合した宇宙人は爆弾抱えてお星様になりました。
あんたの無償の愛で今日も地球は無事だったよ。
おかげであたしらも温泉つかってこれたしさ。
にしても、しっかりしてくれよ、グランセイザー。
お前ら、マジ、地球守る気あんのか、あぁっ?
来週は警察官、ゴウ君の話らしいです、はい。
☆☆☆☆☆☆
日記にかこうとしたら、二千字こえちゃったの、また。だからファイルつくってしまったってばよ。グランセイザーってこればっかやな。