「動くな、レオリオっ」
「うぉっ。」

「あ〜、動くなと言っただろう。」

「…クラピカさん。」

「逃げたではないか。」

「それ…ハエタタキ…だよな…」

「当たり前のことを聞くな。お玉に見えるか、これが。」

「さっきゴキブリ…叩いてなかったか…?」

「叩いたぞ。ハエタタキだからな。」

「中身…出てたんじゃねぇ…?」

「出ていたが、それが何か問題でもあるのか?」

「………」

「安心しろ、お玉でゴキブリを叩いたりはしない。」

「………………じゃなくてよ…」

「どうした、レオリオ。」

「……恋人をハエタタキで叩くか、フツー。」

「私はハエを叩こうとしたのだ。」

「……ハエの下にはオレがいたんだ。」

「だから動くなと言ったのに。」


基本から話し合わなければだめだと悟ったレオリオでした。


☆☆☆☆☆

(これも実話。ただ、こんなに穏やかなやりとりじゃなかったけど。「なんで動くんだよ、逃げたじゃねーかっ、うらぁ。」「ゴキたたいたハエタタキじゃないか〜〜(悲鳴)」ってな感じでした…)